人間の証明の最終回をやっと見ました。どうしても世間様より遅れますσ(^_^;)。
映画版との一番の違いはアレですかね、犯人さんの人物像でしょうか。
映画だと、まだなんとかもがき苦しみながらも、結果的に暴走してしまいましたが
前へ進もうとしていました。でもTVでは、何だか単なる悪人、セリフを引用させて頂くと
「心の無い人間」って事でしょうか。
主人公の父親が殺された時に、映画版では犯人さんは助けに戻って来ましたが、
TV版ではそのようなシーンはありませんでしたので、やっぱり意図的にそういうように
したのだろうと思います。
でも、それって結局ストーリー上の辻褄合わせなだけであって、じゃぁ脚本家は
この作品で一体何を言いたかったのか、「人間の証明」という題はどうリンクしているのか
全然伝わってきません。唯一、主人公が過去を振り切って一歩前に進めたぐらいでしょうか。
もう一点、大きな違いは、刺された被害者が、映画ではその後犯人に近付いて行ったのに対して、
TVでは逆に遠ざかって行った事でしょうか。
これに関しては、どちらだったとしても説得力はあるような気がします。
母親に近付きたかったという心理も、母親を守りたいという心境も分かります。
ただ、こちらも犯人のアリバイ作りのためには、遠ざかってくれた方がよかったのでしょう。
結果的には、何と言いましょうか、普通過ぎ。
映画では、ラストで犯人が目の前で自殺するという終わり方をしますが、
TVでは逮捕されただけ。自殺の方がいいとは言いませんけど、それにしても
何のひねりも無いまま、たいした盛り上げも無いまま、はい終了って。
途中まではソコソコ飽きずに見てたのですが、アメリカに捜査に行く辺りからダレ過ぎです。
もう犯人はとっくに分かってるのに、どんでん返しも無ければ、え!と思わせるような展開も無し。
息子も、逃げりゃいいのに、あっさり捕まるし。
もうちょっと何か考えてよ。
そういう訳で、脚本家がヘタレだったという事でm(_ _)m。
ただ、最後にこれだけはもう一度言いたい。
ハーフだという事を差し置いても、池内博之は日本人にしか見えませんでした(~_~;)。
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