月9のアレです。
今週も月曜から出張だったので、やっと今日最終回を見ました。
ちなみに、今日は世間様では「イブイブ」とかいう奇祭が催されているようですね。
そもそも「イブ」は「当日(の夜)」というような意味合いなので、25日を向かえる日の夜≒24日の夜。
そうなると「イブイブ」とは「当日の夜の夜」。
どこまで夜やねんという感じですか。
商業主義に踊らされて浮かれてる皆さん、そのまま闇夜に沈んで下さい。
とまぁ、ひとしきり負け犬の愚痴を言ったところで(笑)、本題に。
最初にこのドラマの話を聞いた時は、さすがにビックリしましたけどね。
たまたま同じ職場の女の人がマンションの隣の部屋に引っ越して来るて。
その2部屋は元1部屋だったので、間にドアがあるて。
30年前のラブコメ漫画か何かかと('A`)。
極め付けが
今時、ワムの「ラストクリスマス」て。
しかも織田裕二が歌うて。
何と言いますか、よくここまでベタベタな物を作る気になったなぁと。
羞恥心という言葉はフジテレビには存在しないようですね。
個人的には、幾つか作るプロットの中の、会議で笑いを取るための捨てネタのウチの1個
だったのではないのかなぁという気もするのですが。
それをお偉いさんが気にいってしまって、書いた本人が一番戦々恐々とした、
というような感じだったら分かるのですがね。
管理人も何か「案」を作る時は、本命をうまく通すためにわざとダメネタも仕込んだりしますから。
それがもし採用されたらビビルわなぁと(~_~;)。
そうなると、こりゃ、逆に徹底して崩すしかないかと思いますね。
しかし、いざふたを開けて見てみますと、全然そんな事はなく、最初から最後までタダの駄作
という印象しか残りませんでした。
全く何のひねりも無い、見え見えの予定調和のオンパレード。
何組かのカップルが、やれ引っ付いた離れたを繰り返すも、それらがこじんまりと
遣り合ってるだけで、横の繋がりがほぼ一切無し。
喧嘩しても、早ければ数秒後に、遅くても翌週にはよりを戻すというドラマとしての幅が
全く無し状態。
唯一しつこく絡みかけてきた桜井幸子も、織田裕二にははなっからその気が無いので、
見ていて何のハラハラ感も感じれませんでしたし、よく見れば「特別出演」扱いされてるので、
最初から捨てキャラである事が丸分かりという始末。
そして最後は、全てうまくいきました、というオチ。
何ソレ、って感じですか。
それに、何といってもこのドラマの最大の欠点は2個。
第一に、矢田亜希子の病気とは一体何だったのか。
不治の病のようで、でも手術したらあっさり治ったみたいで、5年間発症しなかったら
あとの一生はもう大丈夫なようで、でも5年後の最後の検診で再発が確認されて、
ぶっ倒れたり元気になったりを繰り返し、でも同じ病気で入院している人は
さっきまで元気だったのにいきなり発作を起してそのまま死んでしまって、
オーロラを見に行く予定だったイエローナイフに程近いシアトルに権威のある医者がいて、
そこで手術して1年リハビリやったら治りました。
なんてドラマ向きの病気ですか(笑)。
いや、笑ってる場合じゃなくて、本当に重い病気と戦ってる人に謝れ、
と言いたくなるようなご都合主義な出来です。
そのくらい、ちゃんと実在する病気から考証しろよと。
説得力が微塵も感じられない最低最悪のギミックでしたね。
第二に、時間経過がもの凄く不明瞭。
一体、各シーンの間に、何日の期間があいていたのかさっぱり分かりません。
クリスマスまでの話のはずですが、やれ入院だのやれ検査だの、やれイベントの企画~実行だの、
この週末の予定がどうのこうの、いついつまでの期間の売上がどうのこうのと、こまめに足していくと、
最低でも4-5ヶ月ぐらいのスパンが必要になるような気がするのですが、どうみてもドラマの出だしは
もう冬でしたしね。
時間軸って言葉知らないんですか?
大体からして、冬を迎えてからスキー用品の売込みを開始するメーカーが、ドコにあるんでしょうか。
あぁ、だから売上が伸びずに撤退するんですか。それは納得(笑)。
そして、最後はお決まりの「一年後」。
なんだかなー、その瞬間にラストシーンが確定しましたよね。
しかもショボショボのオーロラ。
あんなの、大金払ってまで見に行く価値ありませんやん、といった感じですか。
とまぁ、最初から最後まで、ストーリーというにはあまりに稚拙で幼稚な各エピソードを、
織田裕二の暑苦しい説教で縦に羅列しました、という印象しか残りませんでした。
難しい事や奇をてらった事を要求している訳ではないんですよ。
もうちょっと真面目仕事しろよと言いたいだけなんです。
まず、大原則としてちゃんとした説得力のある破綻の無い組み立てを行う事。
これがまずありきで、その上や横にエピソードの積み重ねをしていく事。
それら最低限の事が出来ていれば、少なくともこのような薄っぺらいドラマにはならないはずです。
なんつーか、「東京ラブストーリー」と同じスタッフだという事で、まだまだ連中のオツムの中は、
貧相なバブリー状態なんだなーと思わせるドラマでした。