あー、寒い寒い。
世の中も寒いですな。
そんな訳で、「アクメツ」11巻。
もう11巻ですか、早いですな。
悪のヒーロー(?)アクメツが悪徳政治家や官僚どもをバッタバッタとヌッ殺していく漫画ですが。
今回は、道路族の議員2匹と道路公団元総裁をキッチリとアクメツ。
とはいえ、途中からちょっとトーンダウンの感はいなめませんかね。
アクメツのやってる事は、結局は悪人を抹殺しているだけであって、だからといってその他の悪人が
心を入れ替えるかと言われると、それは無いっぽい。まぁ、だからといって、悪人を放置しておくのも
もう限界という感じなので、「責任を取ってもらう」というのは、それはそれで続行するとして、
ではこれからどうすればいい方向に日本が進んで行けるのかというように話を進めないと、
今後はますます連載が苦しくなって行くような気がします。
チャンピオンでは現在アクメツ誕生の話をやっていますが、このままだと、その一連の話が終わったら、
そのまま打ち切りの憂き目にあいそうな悪寒。それでは非常に勿体無い。
少年誌でここまではっきりモノ申して来た漫画は未だかつて無いので、是非ただの
「スカッと爽快、殺戮漫画」で終わって欲しくないものです。
もっと読者に考えさせるような構造にしないと・・・。
今マガジン連載の「国光の政」でも薬害や食品の安全性などのテーマに取り組んでいますが、
一昔前とは違い、かなり企業の側も「安全性」を重視するようになってきているとはいえ、
最終的には国民一人一人が、商品なり企業なり議員なりを「正しく」評価していくようにしないと
どんどんこの国は衰退の一途を辿って行くだけのような気がします。
こういう話を少年誌で続けていくことは意義のあることだと思いますね。
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