「料理は心や!」の人を関西人はつい思い出してしまいますが、
ソッチではなくて、かぐや姫の歌の方です(^_^;)。
昨日の新聞にちょっと載ってまして「えー?」と思ったので。
管理人的にはさすがに時代がズレてるで、それほど思い入れがある訳でもないのでけど。
歌が出来たときのエピソードがまた面白いのです。
南こうせつが作詞家の喜多條忠に、「今日締め切りだから!」ってお願いしてきて、
でも喜多條忠は徹夜明けだったので「無理。」の一言でタクシーに乗り込んで帰る途中、
神田川の横を通った際に学生時代の事を思い出した途端にピンとひらめいて、
家に帰るや否や即電話、南こうせつはチラシの裏に歌詞をメモりながら
もう既にメロディを口ずさみ、一旦受話器を置いて5分後には電話を掛けなおして
ギターを弾きながら歌ったそうです。
文中にも書かれてますがまさに「憑依した」感じだったのでしょうかねぇ。
で、歌詞なのですが・・・
貴方は もう忘れたかしら
赤いてぬぐい マフラーにして
二人で行った 横丁の風呂屋
一緒に出ようねって 言ったのに
いつも私が待たされた
洗い髪が芯まで冷えて
小さな石鹸 カタカタ鳴った
貴方は私の からだを抱いて
冷たいねって 言ったのよ
若かったあの頃 何も恐くなかった
ただ貴方のやさしさが 恐かった
ずーっと今まで、女の人の独白の詞だと思っていたのですが、最後の2行部分、
「何も恐くなかったけど貴方を恐いと思った」のは、男の方なのだそうで、
実は『貴方』が逆転しているのです。
幸せの中にいると向上心を失って、はるか彼方にある夢を忘れてしまいそうになるのが恐い、
という自己と闘争する男の歌だったのだそうで・・・。
全然誤解していました(^_^;)。
今の今まで、女の人が小さな幸せをかみしめる系の歌、もしくは既に分かれてて
昔を思い出している系の歌だと思っ込んでいましたよ・・・。
いやぁ・・・表現の世界は難しい・・・と思うと同時に、そういう内容である事を、
歌っている南こうせつ自身が知ったのも20年後であったというオチにズッコケました(笑)。
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