今日も朝二ぐらいからの出社だったのですが、何かこう・・・仕事とは直接関係無いところで疲れてしまいまして、職場から一秒でも早く立ち去りたくなり、本当だったら今日中に終わらせてしまっておきたかった作業も勝手に明日以降に持ち越しました。
「私は冷静だ!」とガンダムのガルマのごとく思っていたのですが、意外と感傷的なんだなあと思ったり思わなかったり。でも・・・勘って嫌な事に関しては結構当たるモンなんだなあとか思いました。ま、職場では基本的に嫌な事しか起こらないんで、良い事を勘で当てる機会がそもそも無いんですけどね(笑)。しかし、残してきた仕事、あと1日半で本当に終わるのだろうか(^_^;)。
という話とは関係無く、特に書く事も無いので最近読んだ本でも。
管理人が本を読む時は、必ず「どんでん返し」を期待します。
出来ればブラックなオチであればなお良し。
基本的に性格がひん曲がってますからネ(笑)。
歌野晶午 - 「ハッピーエンドにさよならを」。
短編集なのですが、タイトルからも分かる通り、ハッピーエンドじゃない話ばかりです。読む前から「アンハッピーエンド」が約束されていますから、そうなると、後はいかに落とすかがキモですね。11編あるうちで、管理人的にOKなのは「尊厳、死」「サクラチル」「おねえちゃん」「防疫」の4つでしょうか。まぁまぁOKが3つ。総じて結構当たりかも。
「尊厳、死」:ずーっとホームレスの人の話が続いて、一体何が言いたいのかと思っていたら、最後の最後で綺麗に落ちました。主人公がどうしても譲れなかった一線とは、いったいドコにあるのか。。
「サクラチル」:お隣の奥さんが働かない旦那と受験生の息子をかかえて朝から晩まで働きずくめ、その訳は、みたいな話なんですが、相変わらずこの作者さんはこういうのが上手いです。「え、そういう事だったんかいな?」みたいな。
「おねえちゃん」:姪から「家族は私なんかどうでもよくて、お姉ちゃんばかりを大事にしていた」、と姪から相談をうけたが、話を聞くうちに出生の秘密などが語られ出して。。一発どんでん返しではありませんが、狂気に落ちていく感じが背筋を寒くさせます。
「防疫」:自分がそれほどいい思いをしてこなかったので、せめて娘だけには明るい将来を送ってもらいたいと思い、お受験ママとなって厳しく子供を鍛えるが。。本当にどこにでもありそうな話で、ラストも思った以上にブラックでした。あー、寒い。
どれも登場人物の思考などが極端に書かれ過ぎてるような気がしますが、短編なので仕方がないでしょう。サイコホラーっぽい要素もありながらも、ベースがミステリ調なので、怖いモノが苦手な方でも、バッドエンドさえ我慢できれば充分楽しく(?)読めるのではないでしょうか。
派手な展開もあまりなく、地味に淡々と語られており、ある種の社会風刺的なところも多々あって、ひょっとして知らないだけで実際こんな事ってアチコチで起こってるんじゃなかろうか、そしてまたそれをトリガーに負の連鎖が続いているんじゃなかろうか、と思わせる後味の悪さばかりを残すところがイイ感じです。
こういった黒い話は読む分にはいいんですが、できればこの手の災厄は自分だけには降りかかってほしくないなと、相変わらず自分勝手に思います。そんな事を考えてるから、嫌な事ばっかりが自分にまとわりついて来るのかも~?いわば、自業自得ってやつですね(笑)。
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