そういえば、今年は東大寺まで蛍を見に行きませんでした。
もう既に2011年も半分を過ぎてしまった訳で、その早さに驚いています。
そんな事を思いつつ、買ったまま放置してあった本を発掘して読んでみました。
「蛍」 - 麻耶雄嵩
大学のオカルトスポット探検サークルの六人は、京都府の山間部に佇む黒いレンガ屋敷「ファイアフライ館」へ、今年も肝試しに向かっていた。そこは十年前、作曲家でヴァイオリニストの加賀蛍司が演奏家六人を惨殺した現場だった。事件発生と同じ七月十五日から始まる四日間のサークル合宿。昨年とちがうのは半年前、女子メンバーの一人が、未逮捕の殺人鬼“ジョニー”に無残にも殺され、その動揺をまだ引きずっていたことだった。ふざけあう悪趣味な仲間たち。嵐の山荘で第一の殺人は呪われたように、すぐに起こった―。
舞台は古典過ぎる程のクローズドサークルで、作り過ぎてて現実感に乏しいのが難点でしょうか。いかにも派手な演出で「何か隠してますよ」臭があり、途中でアレ?と思って読み返したりして、共犯者辺りまでは大体予想が付いたのですが・・・最後の方になって「はぁ?」と、電車の中である事を忘れて声を出してしまいました(^_^;)。コレは反則でしょう。。9章とか、読後に3回ぐらい読み直してみてやっと意味が分かりましたし。
結構な分厚さの割には、やれ動機とか心象とかの記述が薄っぺらで、ダラダラ長々と読まされて、話に深みが全然無く結果がコレでは・・・時間を損したというか・・・まぁ、お話自体は説得力がたいして無くても、「はぁ?」の一言で、とりあえず本代は回収出来たかなという気はします(笑)。
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