管理人は幸か不幸か、未だかつて誰かを「絶対に殺してやる!」とか思った事はありませんし、誰かに「殺してやる!」と思われるほど憎まれた事も(多分・・・)ありません。
正直、「こんなヤツ、死ねばいいのに」とか思う事は、それほど珍しくはないのですけど(例えば原発の水を飲む政務官とか)、やはり殺人となるとナカナカそこには踏み出せませんが、なぜなのでしょうか。「モラル」からなのか「道徳」からなのか「社会性」からなのか。。。単に「法律にダメと書かれているから」という単純な理由ではないとは思いますけど。
「殺人鬼フジコの衝動」 - 真梨 幸子
一家惨殺事件のただひとりの生き残りとして、新たな人生を歩み始めた十歳の少女。だが、彼女の人生は、いつしか狂い始めた。人生は、薔薇色のお菓子のよう…。またひとり、彼女は人を殺す。何が少女を伝説の殺人鬼・フジコにしてしまったのか?
子供の頃から、家では家庭内DVで、学校ではひどいイジメにあって来た女の子が、成長するにつれ「私はお母さんとは違う!」と言いながらも、人を殺しまくる話です。まぁ、何と悲しい負の連鎖でしょうか。そういう境遇で育っても立派に成長する人もいますけど、やっぱり蛙の子は蛙か、と思わざるを得ないような方々の方が多いような印象もありますがどうなんでしょう。人殺しは極端としても。
大人になってからの話もヒドイんですが、小学校でのいじめだの仲間外れだのの辺りの話は、さすがの不感症気味の管理人も「おいおいおい」と思ってしまうほどの薄ら寒さでした。子供って、モノゴトをまだよく知らない分、逆に残酷な事を平気でやってしまうところがありますしね。怪我をした友達を取り囲んで全員「平気?平気?」しか言えないトコロとか、すごくリアルで寒気がしました。
ただ、ちょっと帯がねぇ。。煽り過ぎと言いますか、コレのおかげで本格的に本文が始まった三章の1行目で、最後半に明かされるであろうネタが早々に読めてしまいました。実際上は、もう一個先にオチがあるのですが、ちょっと残念です。
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