↑犯行予告ではありません、本のタイトルです(^^;)。幸か不幸か、今までのところ人を殺めたいと思った事はありませんし、今後もそのような予定を立ててもいないのですが、もし必要に迫られた場合は予告などせずに人知れずスマートに遂行し、誰にも告白する事無く墓場まで隠し通すと思います。やっぱり、人として生まれた以上、一度は「完全犯罪」の夢を見ますよね。・・・え?見ない?(・_・;)
「殺す」 - 西澤保彦
「もしかしたら幸せなのかな、このほうが」殺害された女子高校生の遺体発見現場で刑事が洩らすひと言。性的暴行の痕跡はない。怨恨の線で捜査は開始されたが翌日、またもや同じクラスの女子が全裸で殺害された。そして、すぐさま第三の殺人。残酷な女子高生心理と、容赦なき刑事の異常な行動が交錯する大胆不敵な警察小説。
そうそう、これって警察小説なんですよね。ミステリーだと思って読んでしまうと、ちょっと違います。一応、最後にバタバタと真相が語られるんですが、「謎解き」ではなくて「謎解説」という感じ。
アンハッピーエンド自体は嫌いじゃないのですが、どれだけ救えない話でも、「あ、なるほどね」とポンッと膝を叩けるような説得力があればいいのですが、例えば「あの行動は何かの伏線か?」と思っても、「いえ、最近の若者は皆こらえ性が無いんです」で片付けられますとね。。
それだったら、わざわざ「創作」など読まなくても、『ヒドイだけの話』なんて、現実世界にゴマンと溢れ返っていますしね。とはいえ、この本は15年近く前に出された本をタイトル変更だけして再販したモノのようなので、猟奇犯罪モノも既に古典になってしまったという事なのでしょう。
何か身に覚えでもあるんですか?(・_・)
呼びました?